シミ取りの強い味方QスイッチYAGレーザーとは
シミは、お肌の老化を表す大事なサインです。特に、子供の頃から元気に外で遊びまわっていた人は、ある程度の年齢になると、お肌にシミが目立つようになってきます。
でもそのシミ、放っておいても大丈夫なのでしょうか。
今回は、シミの原因とシミの将来、そしてシミ取りの強い味方である「QスイッチYAGレーザー」についてお伝えします。
本当は放っておくと怖いシミ？
シミができる一番の原因は、紫外線によるお肌の細胞の変化です。長い期間に渡って紫外線を浴びてきたお肌には、メラニン色素が増えすぎてしまい、これが目立つようになると「シミ」として認識できるようになってくるのですが、実は、シミのでき方にも色々あります。
日光黒子（にっこうこうくし）
いわゆる「日焼けによるシミ」であり、シミに悩む人の多くがこのタイプです。薄い褐色～濃い褐色のようなシミで、顔以外にも手、腕、背中などにも出来ます。主な原因は紫外線です。
肝斑（かんぱん）
女性の顔に出てくることが多いシミです。妊娠・出産や、経口ピルを服用することで出てくる、あるいは悪化することが多いため、ホルモンバランスの変化が関係しているといわれており、紫外線を浴びると悪化します。シミの色は薄目なのですが、両方の頬にそって対照的にできることが多いシミです。
雀卵斑（じゃくらんはん）
いわゆる「ソバカス」です。直径数ミリ以下とサイズは小さいものの、頬や鼻の周りなどにたくさんのシミができます。人によっては子供（幼児期）の頃から見られることもあり、主な原因としては遺伝があります。
炎症後色素沈着（えんしょうごしきそちんちゃく）
ニキビやヤケド、化粧品にかぶれるなど、お肌に何らかの「炎症」が起こった後に、出てくるシミです。炎症が起こったところにできる上に、年齢に関係なくできますが、一定の期間を過ぎるとだんだんと薄くなってきます。
このように、シミにはいくつかの種類があり、その原因も一つではありません。薄いシミであればメイクでカバーすることができますし、「ソバカスなんて気にしない」という方もいるでしょう。
しかし、シミを長年に渡り放っておくと、場合によってはイボのような状態へと変化し、やがて老人性のイボとも呼ばれる「脂漏性角化症」という状態になることもあります。
また、紫外線を長い期間浴び続けると、お肌がカサカサした「うろこ」の様に見えてくることがあります。これは「日光角化症」とも呼ばれ、ごく稀ではありますが「皮膚がん」の原因になることがあります。
シミの原因はメラニン色素の沈着。QスイッチYAGレーザーで解消！
お肌のシミは、美しいお肌を損なうだけではなく、相手に老けた印象を与えてしまいます。場合によってはシミからイボになってしまい、ごく稀とはいえ皮膚がんの原因となることもあります。そこで、シミ取りにおける強い味方をご紹介します。QスイッチYAGレーザーです。
まず、シミができるメカニズムには、紫外線が大きく関係しています。お肌が紫外線を浴びると、お肌の細胞を守ろうとして「メラニン色素」が作られます。このメラニン色素を含んだ細胞は、やがてお肌のターンオーバーのサイクルに従って、お肌の表面から剥がれ落ちていきます。しかし、メラニン色素が必要以上に増えてしまうと、上手くターンオーバーのサイクルが回らなくなり、過剰となったメラニン色素が「シミ」として見えてくるようになります。
そこで、QスイッチYAGレーザーの出番です。
QスイッチYAGレーザーは、2つの機能を持っています。
YAGレーザー：シミの深さに関わらずに照射できる
YAGレーザーは従来、1064nmという波長のレーザーを照射しますが、これに加えて532nmという第2高波長のレーザーを照射できます。これにより、お肌の深い部分にあるメラニン色素と、ごく浅い部分にあるメラニン色素の両方を治療できます。
Qスイッチレーザー
Qスイッチレーザーは、超短時間に高エネルギーなレーザーを照射することで、治療対象である「メラニン色素を含んだ細胞」を選択的に破壊できます。
お肌のシミがある部分に、QスイッチYAGレーザーを照射すると、表皮の中に蓄積されているメラニン色素に瞬時に反応して、メラニン色素を含む細胞を破壊します。このレーザーは、「メラニン色素」の色に反応するように作られているため、周囲の正常なお肌にはほとんど影響を与えません。また、Qスイッチレーザーは超短時間での照射であるため、治療対象ではない周囲の正常細胞への、熱による影響を最小にします。
強力なシミ取りレーザーが使えるのは、医療機関だけ
シミ取りには、いくつかの方法がありますが、レーザー治療は単純な日焼けによるシミだけではなく、ソバカスやアザにも効果が期待できます。通常は1回、5分～20分程度のレーザー照射で、その効果を実感できることが多い施術でもあります。
しかし、シミ取りのレーザー治療はそもそも、お肌に「軽いヤケド」をしている状態。施術前の留意点を守って頂く必要がありますし、施術後も再びシミを作らないためにきちんとアフターフォローすることが必要です。場合によってはお薬を処方することもありますから、衛生面でも厳重に管理されている医療機関で、医師による施術が必要なのです。
