ホクロとは?
ホクロは、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が集まってできる色素斑の一つです。生まれつきのものと後天的にできるものがあり、顔や体の様々な部位に現れます。多くのホクロは良性で健康上の問題はありませんが、部位によっては外見上のお悩みにもなりますので、適切に除去することをおすすめします。
ただし、大きさや形、色の変化がある場合は、悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性もあるため注意が必要です。あくまでも目安ですが、非対称、境界不整、色むら、直径5mm以上のホクロは、医師による診察をおすすめします。
ホクロの原因
ホクロの発生には遺伝的要因が大きく関係し、生まれつきホクロができやすい体質が存在します。しかし、後天的にできるものには、紫外線への長期間の曝露やホルモンバランスの変化、肌への物理的な刺激なども影響します。
特に紫外線の影響は大きく、大量の紫外線を浴びた部分にホクロができやすい傾向があります。また、妊娠中や生理不順、更年期などのホルモンバランスが変化する時期にも、新たなホクロができやすくなります。
肌への過度な刺激はメラニンを集中させやすくするため、メイクやスキンケアで肌を強く擦る傾向にある方もホクロが生じやすい傾向にありますのでご注意ください。
イボとは?
イボは、皮膚表面に生じる良性の隆起性病変です。医学的には「疣贅(ゆうぜい)」と言い、大きく分けてウイルス性のものと非ウイルス性のものがあります。
ウイルス性イボは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により発生し、手足に多く見られる尋常性疣贅や、若年者の顔面に多い扁平疣贅などがあります。
非ウイルス性イボには、加齢とともに増える脂漏性角化症(老人性イボ)や、首やワキの下などによく見られる軟性線維腫(スキンタッグ)などがあります。ウイルス性のイボとは異なり、感染などの心配はありませんが、美容的な観点から治療を希望される方も多くいらっしゃいます。
ウイルス性イボ
尋常性疣贅
手足に多く見られるイボで、ヒトパピローマウイルス(HPV)ウイルスの感染によって起こります。
青年性扁平疣贅
若年者の顔面に多く見られる扁平なイボで、こちらもHPVウイルスの感染が原因となります。
尖圭コンジローマ
尋常性疣贅などとは別の型のHPVウイルスの感染により生じるイボで、性行為感染症の一つです。主に性器周辺に発生し、進行するとカリフラワー状の隆起を形成します。
伝染性軟属腫(水イボ)
伝染性軟属腫ウイルスの感染により生じる小さな丘疹で、中央部がへこんだ真珠様の光沢を持つイボです。子供に多く見られます。
非ウイルス性イボ
脂漏性角化症(老人性イボ)
加齢により生じる良性の隆起性病変で、茶色や黒色の表面がざらついた隆起として現れます。悪性化の心配はありません。
軟性線維腫(スキンタッグ)
首やワキの下などによく見られる柔らかい皮膚の小さな突起で、加齢や摩擦により発生します。良性の腫瘤です。
当院のホクロ・イボ治療
保険診療
医師による診察を受け、健康上の問題があると判断した場合や大きめのホクロ・イボの治療には、切除術(手術)を行います。健康保険の適用が可能です。
堺市堺区・堺東のヒロミビューティークリニックでは、形成外科専門医としての専門性を活かし、完治後の傷跡にも配慮した丁寧な処置を心がけています。
なお、悪性が疑われる際には、組織採取や生検を行うこともございます。治療もより専門的な設備が必要になることがありますので、必要に応じて適切な医療機関をご紹介いたします。
自費診療(CO2レーザー)
医療用レーザーを使用して病変部を蒸散させる治療法です。周囲への影響を最小限に抑えた正確な治療が可能で、出血も少なく、傷跡も目立ちにくいのが特徴です。
こちらは基本的に自費診療となりますので、外見上のお悩みからホクロ・イボを取りたいという方におすすめしております。レーザー治療の適応の可否については専門医が的確に鑑別しますので、安心してご相談ください。