CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは?

CO2レーザー (炭酸ガスレーザー)は、炭酸ガスを媒体として光を増幅させる医療用レーザーです。このレーザーは、細胞内の水分に反応して熱エネルギーを発生させる性質があるため、病変部位をピンポイントで正確に蒸散させることができます。
従来の電気メスによる切除と比較して出血が少なく、傷跡も目立ちにくい点が大きな特徴で、特にホクロやイボの除去において優れた効果を発揮し、患者様の肌への負担を抑えながら効果的な治療を実現します。
CO2レーザー (炭酸ガスレーザー)の効果
ホクロ・イボのピンポイント除去
ホクロ、脂漏性角化症(老人性いぼ)、首イボ(スキンタッグ、アクロコルドン)、軟性線維腫、脂腺増殖症などの皮膚病変の超短時間蒸散が可能。デリケートな唇や目の周りにも適用できます。
出血抑制効果
レーザーの持つ凝固作用により、施術中の出血を抑制。従来の切除治療と比べて出血が少なく、傷跡も目立ちにくいため、術後の回復もスムーズです
短時間での治療
3mm以下の小さな病変であれば、多くの場合、1回の施術で除去が可能です。短時間で効率的な治療を実現し、患者様の負担を軽減します。
こんな方におすすめです
- ホクロ、イボを綺麗に除去したい方
- できるだけ傷跡を残したくない方
- 短い治療時間で終わらせたい方
施術の流れ
プライバシーに配慮した完全個室で、ホクロやイボの状態を詳しく観察します。特にホクロの場合は悪性腫瘍(皮膚がん)の可能性も考慮して、慎重に診断を行います。
※場合によっては組織採取(生検)を行うこともあります
施術前に治療部位を消毒し、レーザー照射の痛みを緩和するために麻酔クリームを塗ります。
ゴーグルで目を保護した後、適切な照射モードで病変部を除去します。
レーザーの照射部位に軟膏を塗布し、テープで保護します。
施術後、1~2週間後を目途に再度ご来院いただき、施術部位の診察を行います。
施術の詳細
- 施術時間:5~10分程度
- 施術回数:1回(※)
- 痛み:局所麻酔の注射、テープの使用の使用によりほぼなし
(※)ホクロの根が深い場合は再発することがあります。その場合は複数回の施術が必要になります
施術後の制限
- メイク:当日から可能(照射部位はできるだけ避ける)
- 洗顔:当日から可能(照射部位を擦らないように注意)
- 入浴:当日から可能(照射部位を擦らないように注意)
- 運動:当日から可能(激しい運動は傷が治癒してから)
副作用・リスク・注意事項
副作用
内出血
内出血した場合は、通常1~2週間で自然に消失します。
傷跡の赤み、色素沈着
レーザー後の赤みや色素沈着は徐々に消退します。個人差がありますが、顔で3~6か月程度かかります。
傷跡、ケロイド
レーザー照射部位の瘢痕は残ります。稀に赤く盛り上がってくる場合がありますが、通常は数か月ほどで落ち着いてきます。場合によっては外用や注射で早めに改善することもできます。
再発
ホクロの細胞が深いところまである場合には再発してくることがあります。
リスク・注意事項
- レーザー後から上皮化するまで約1~2週間、レーザーを照射した部位を外用とテープで保護していただきます。
- 洗顔・入浴・メイクはテープを貼ったまましていただけますが、刺激を与えないようにしてください。
- レーザー後の赤みや色素沈着は徐々に消退します。個人差がありますが、通常は3~6か月程度で改善します。
- 治療後少なくとも3か月は紫外線・摩擦等の刺激は避けてください。
- ホクロの細胞が深いところまである場合には再発することがあり、追加照射(前治療より3か月以降)が必要なことがあります。
- ホクロの場合、治療後の瘢痕は残ります。治療後のケアをしっかり行っていただくことで瘢痕は目立たなくできます。