やけど

burns

やけどについて

やけど(熱傷)は、熱や化学物質による皮膚組織の損傷を指します。熱湯や火によるものが一般的ですが、日焼けや化学物質、電気によるものも含まれ、50℃以下の比較的低温な物体への接触によってもやけどを負うこともあります(低温やけど)。

一見軽症に見える場合でも時間とともに症状が進行することがあり、適切な初期対応が重要です。やけどの程度によっては治癒後も傷跡が目立つことがあります。堺市堺区・堺東のヒロミビューティークリニックでは、形成外科専門医による適切な診断と治療を提供し、傷跡を最小限に抑えるケアまで一貫して行っています。

やけどの重症度と外見的な特徴

I度(軽度)

皮膚の最表層(表皮)のみの損傷で、比較的軽度なやけどです。日焼けに似た発赤と軽い痛みが特徴で、水疱(水ぶくれ)は形成されません。1週間程度で自然治癒することが多いです。

Ⅱ度(中等度)

表皮から真皮までの損傷で、強い痛みと水疱の形成が特徴です。Ⅱ度のやけどはさらに浅達性(表層)と深達性(深層)に分類され、治癒期間、予後が異なります。浅達性までであれば後遺症なく治ることが多いですが、深達性以上をきれいに治す場合には専門的な処置が必要となります。

Ⅲ度(重度)

皮下組織まで達した重度の損傷です。皮膚が赤褐色化、黒色化して硬くなり、神経も損傷されるため痛みをあまり感じません。

より専門的な治療が必要で、デブリードマン(壊死組織の除去)や皮膚移植なども検討されます。特に広範囲にやけどが及んだ場合は命に危険が及ぶこともありますので、必要に応じて救急車を手配し、速やかに医療機関を受診してください。

重症度 皮膚の状態 受傷部の色 痛み
Ⅰ度 乾燥 赤(紅斑) ややあり
Ⅱ度(浅達性) 湿潤、水疱形成 やや薄い赤 強い
Ⅱ度(深達性) 湿潤、水疱形成 やや白色 軽度の痛み(※)
Ⅱ度 乾燥、硬化、炭化 黄色~赤褐色、黒色 無痛

(※)やけどで神経を損傷すると知覚が麻痺してしまいます。そのため、重度のやけどになるほど痛みを感じにくくなります

やけどの治療

初期対応

受傷直後の適切な冷却が重要です。流水で患部を冷やしてください。氷や保冷剤の直接使用は凍傷のリスクがあるため、できるだけ水を使用します。流水の確保が難しい場合は、湿ったガーゼを患部に貼ると良いでしょう。

広範囲のやけどの場合

広範囲にやけどを負った場合、肌に直接流水をあてると体温低下のリスクがあります。また、Ⅱ度以上のやけどの場合、流水によって受傷部の皮膚が剥がれてしまうリスクもあります。無理に服を脱がせず、服の上から冷却を行ってください。

創傷処置

傷の深さと範囲に応じて適切な外用薬や被覆材を使用し、細菌感染を予防しながら、回復を促します。浅達性Ⅱ度までのやけどであれば、ここまでの処置できれいに治癒できることも多いです。

瘢痕管理

やけどの治癒過程では、過剰な瘢痕(肥厚性瘢痕やケロイド)が形成されやすい傾向にあります。当院では早期治療により瘢痕の予防を行い、機能的にも審美的にも満足度の高い結果を目指します。

専門的治療

中等度以上の熱傷や、顔面など機能的・外見的に重要な部位のやけどの場合には、形成外科的な専門治療が必要です。必要に応じて、デブリードマン(壊死組織の除去)や植皮術などの手術を行います。

※提携医療機関をご紹介します

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